わさびの種類

沢わさびといっても品種はたくさんあります。我が家で主に栽培しているわさび2種類を紹介します。

真妻種(まづま)

茎の色が紫色なのが特徴。

わさび自体に粘りがあり、味は辛さのなかにほんのり甘みがあります。

すりおろすと風味が強く感じられます。

苗付けから収穫まで約1年半から2年かかり、実生に比べて成長が遅いわさびです。

また、栽培が他の品種より難しく、主に中伊豆や御殿場で栽培されていますが、全体的に栽培されている量は他のわさびに比べて少ないため「真妻種」は希少だと言われています。

2010年農林水産大臣賞、2015年・2019年林野庁長官賞 受賞


実生種(みしょう)

茎の色が緑色でわさび自体の緑色で鮮やか。

苗付けから収穫まで約1年と成長が早いです。

茎も真妻種に比べて長く、色も緑色でわさびらしいのが特徴。しかし、成長するため、少々水っぽく辛味も真妻より薄い。

お蕎麦などに向いています。



わさびの花

わさびの花は、1月から3月頃に白い小さな花を咲かせます。

花を咲かせる前のつぼみ状態の若い花茎を花わさびとして市場に出荷します。

春の訪れを告げる食材の一つです。

さっと熱湯で茹でてお浸しにしてお召し上がりください。



わさびの収穫風景


我が家のわさび田は、天城山系にあり、年間雨量3,000〜4,000ミリと日本有数の多雨地帯です。この豊富な雨が豊かな森林に蓄えられ美しい湧き水となってわさびを育てています。

この豊富な湧き水は一年通して12~14℃の水温を保ち、わさびはこの12~13℃の水温を好みます。また、木々に囲まれたこの場所は、日照時間が短く弱い日差しが半陰性の植物であるわさびにとっては生育に適している環境であります、